病院の契約社員から一般企業の正社員への転職

私は医療系の専門資格を取得しています。

資格がないその専門職として働くことはできませんが、年度毎に契約を更新する契約社員でした。

来年は契約が更新されないかもしれないという怖さから、一般企業に正社員として転職した話を紹介します。

大学卒業後の進路

私は医療系の大学に進学し、ソコソコの成績を修めることができたくらいに勉学に励んでいました。

しかし、専門であった資格を取得するには多少の実務経験が必要なため、資格取得のためにまずは無資格状態で見習い的な位置付けで働かなくてはなりません。

医療系の大学であったため、見習い的な求人もそこそこありましたが、そのいずれも普通の企業の採用条件からは程遠く、まるで高校生のアルバイトのような時給です。

そうです、月給ではなく、時給なのです。

もちろん、正社員でもありません。良くて契約社員、そうでないとまさにアルバイトという位置付けの求人ばかりです。

それを見て、普通の企業への就職も考えましたが、大学に進学し、学んだことを生かしたいという思いから、まずは資格取得のための実務経験を病院で積もうと決意しました。

面接までのやり取りには特に問題もなく、それほど時間がかからずに、内定をいただきました。

まぁ、見習い的な人員に特段求めることもないだろうし、正社員でもないから雇用に関する契約を詳しく説明することもないのだから、問題も何も発生するはずはないなと気付くと、少し悲しくなりました。

それでも、私は大勢の大卒新人とは異なる社会人生活を始めました。

通勤の電車内では、大卒新人と思われる人が、着慣れていないスーツを着て通勤する様子を目にすると、羨ましくもありましたが、自分も資格を取得す流までの辛抱だと思い、一生懸命働きました。

資格取得して専門職としての第一歩

アルバイトとして実務経験を積む一方で、1年間に一度しかない資格試験に向けての勉強も行いました。

早く専門資格を有した一人前になりたい、人並みの給料を得たいという思いがあり、昼間は病院で見習いとして働き、夜は家で勉強していました。

見習いなので既に資格を有した先輩方から容赦なく、雑用を押し付けられますが、きっと先輩方も皆見習い時代はこれをやっていたんだろうと思い、どんな作業でも手を抜かずやりました。

資格試験でも、実務を経験していないとまともに回答できないような問題もあり、今自分が経験しているのは無駄ではないと感じましたし、同じ進路を選択した大学の同級生とたまに会うと、皆自分と同じように働いているのがわかり、自分だけ変なことをしているのではないと安心もしました。

皆自分は絶対にその年の試験に合格して、見習いは1年で終えたいと思っており、自分に負けないくらい頑張っている人もいました。

そして、迎えた資格試験に自分は無事に合格しました。

同級生の中には不合格であった人もいましたが、それでも来年度からは専門職として働くことができるという嬉しさを隠すことができませんでした。

しかし、合格してもまだまだ苦難は続きます。

合格したら今まで働いていた病院で見習いから専門職に昇格して働くことができると思っていましたが、そこでは専門職は十分な人数がいるから、専門職としては雇えないと言われました。

そのため、見習いとして働きながら、専門職として雇ってくれる病院を探し、無事に就職先を見つけることができました。

契約社員って何?

専門職として働くことに重きを置いており、提示された給与は見習い時代のアルバイトの時給とは比べ物にならないほどに良かったため、雇用形態にまで頭が回らず、後悔したのをよく覚えています。

そうです、私は正社員ではなく契約社員で雇用されました。

正社員のような福利厚生はなく、雇用に期限がある契約社員でした。

若くてあまり知識もなかった私は、とにかく契約社員として精一杯働いていれば、契約だって更新してもらえるはずだし、いつかは正社員として雇用してもらえると、今となっては甘い考えで働いていました。

働き始め、先輩方とも仲良くなっていき、少しずつ高い専門性が必要な作業を行い、自分でも分かるくらいに確実に実力をつけていきました。

それほど自分でも頑張ったと思えるほどに働いたので、初の契約更新の場では、もちろん次の年も契約されて働くことができました。

しかし、そこで衝撃の事実を知りました。

先輩たちのほとんども、契約社員であったのです。

どうやらこの病院では、私のような専門職は正社員として雇用されておらず、契約社員としてしか雇用しないようでした。

帰宅して他の病院ではどうなのかを調べましたが、同じ専門職で正社員として雇用している病院は数少なく、専門資格を活かして一般企業で働いたり、資格対策の書籍を出版する出版業など、医療の現場以外でないと正社員として働くことができないことを目の当たりにしました。

一般企業への転職

それでも大学時代から夢見た資格を取得し、医療の現場で働くことは、とても嬉しかったです。
不安もありましたが、患者さんと向き合って診断を行い、回復するように努めたり、新たな知見を得るための勉強会や学会などに出席し、非常に充実した日々を過ごしていました。

同級生も同じような日々を過ごしていましたが、その中に契約が更新されず、時間もないので来年度から派遣社員として働き、正社員として雇用してもらえる先を探すという人がいて、その話を聞いた時、いつかは自分もこのような場面に直面するのではないかと考えました。

そこで私は、現在の契約社員という不安定な立場から脱却するため、契約が更新されず無職になるかもしれないという事態を避けるために、転職活動を始めました。

以前経験した見習いとして働きながら専門職として働く先を見つけるときには、見習いとして働いていた病院から就職先を探す際には配慮してもらい、バックアップもしてもらいましたが、今度はそうはいきません。

完全自分都合なのですから、バックアップを期待するどころか、転職活動をしていることを悟られずに働くことは、非常に大変でした。

半年近くの転職活動の末、医療機器やシステムを開発する企業へ正社員として内定をいただくことができました。

これで不安定な生活から抜け出し、安定した生活ができるという喜びを感じました。

私が取得している資格は病院で働く場合でしか役に立たないものではなく、最近一般企業でもメンタルヘルスケアを充実させようとしている企業には歓迎されるような資格であったことも、内定をもらえた要因かもしれません。

大学時代から勉強したことを無駄にしない正社員としての職につけることができた自分は、運が良かったと思います。

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