配属先はまさかの?
私は大学を卒業して電機メーカーに就職した。
テレビをつければ1日に1度はCMを見るような、かなり有名な電機メーカーである。
大した知名度もなければ偏差値も大して高くなく、そして文系の大学を卒業した
私が、どうしてこんなにも大企業に入社できたかは全くもって不明である。
しかし、面接官は私の中の隠れた才能を見つけ、採用を決めてくれたのだと思った。
なので、期待に胸を膨らませて入社した。
同期で一番になれなくても、誰かのために働けるように頑張ろうと思った。
数ヶ月の研修が終わる頃、配属先の部署紹介が行われ、私は人と関わる仕事が
したいと思い、総務部を希望した。
しかし、事務系の花形でもある総務部はどうやら倍率が高かったようである。
学歴的に下から数えた私が配属されることはなく、私よりも学歴もよく、研修でも目立っていた同期が総務部に配属されることが悔しかった。
コールセンター業務は辛いし大変
希望していない配属先であったが、配属されたからには頑張ろうと思うのが、私の良さだと思っている。
しかし、コールセンターという普段利用することはあっても、どのようにサービスを回しているのか想像もつかない場所で、私は何をするのだろうと少し不安であった。
配属された私が初めにしたのは、コールセンターのマニュアルと製品のマニュアルをひたすら読むことであった。
両方とも暗記したのではないかと思うくらいに読み込むと、ようやくコールセンターの本業である電話を取るようになった。
マニュアルを見れば簡単に答えられるような問い合わせから、マニュアルを読んでも答えられず、もっと詳しい人い取り次いだりと、日々雑多な質問の電話がかかってきた。
これも人と接する仕事じゃないかと思い、日々真剣に取り組んだ。
中には初期不良なのか、購入してすぐに動かなくなったとお怒りの状態で電話をかけて
来る人もいて、閉口することもあった。
それでも、問題解決に導くと決まって多くの人が感謝の言葉を述べてくれるのは嬉しかった。
このままでいいのか?とふと思う
コールセンターで働くこと数年。
慣れており、仕事で困ることはほとんどなくなった。
よほど深部の故障でない限りは、大体の問い合わせに対応することができた。
余裕ができると、人は何かを考え出すもので、このままここにいてもいいのか?と思い始めた。
対応件数で何度か月間一位を取ったこともあり、結構実力がついたが、その一方手の抜き方も覚えてしまったことに気づいた。
入社直後に抱いた、総務へ異動するためである。
このまま何となくコールセンターで仕事をするよりも、異動に向けて頑張った方が何倍もいいし、例え異動できなくても勉強したことは決して無駄にならないはずと考えた。
いざ、異動願いを試みる
半年に一回の上司との面談で、取得した資格をぶら下げて、私の評価をほとんど聞くこともなく、異動したい旨を伝えた。
もともと私が総務を希望していたのを覚えており、いつかは異動を希望する日が来ると思っていたとのこと。
コールセンターは中々長く在籍してくれる人がいない中で、私は優秀だし、長く在籍してほしいと願っていたので、少し残念であると正直な胸の内を明かしてくれた。
それでも、上司は総務部に私の異動希望の件を伝えてみてくれると話してくれ、上司の期待を裏切った半分、これで良かったと思う気持ち半分、複雑であった。
面談から半月もすると、上司から呼び出され、来週にでも総務部の部長が面談をしてくれると決まったので、希望日を教えてくれと言われ、いつでも大丈夫ですと返しました。
異動の面接
面接の日はすぐにやってきた。
面接なんて、新卒で就職活動をした以来なので、少しでも好感度をあげるために、事前にシミュレートした。
もちろん、質問される内容を想定し、回答も用意した。
面接が始まると、想定通りの質問が飛んできた。
⇨元々総務部異動していたので、いつかは総務部として働きたいと思っていた。
ただ、コールセンターで何も成し遂げない状態では逃げになるし、異動願いも聞き入れてもらえないと考え、
表彰いただくほどに結果を残した。
やりがいは感じていますが、それでも入社前から抱いていた思いを諦めきれないことを伝えました。
○この会社で何を学んだか
⇨コールセンターとして働く中で、この会社が製造している製品の詳しい仕様、どれだけ多くのお客様が
使ってくれているかを知りました。
今後はお客様をサポートするのではなく、製品を製造する人をサポートしたいと考えました。
○実務に生かせる資格
⇨マイナンバー実務検定と衛生管理者資格を新たに取得したことを伝えました。
○今後のキャリアプラン
⇨移動が叶ったら、まずは総務部の人員として一人前に働けるようにがんばります。
キャリアプランとしては、総務部の中でも人事に関する仕事に就きたいです。
現状では、マネジメント的なキャリアよりも、プロフェッショナル的なキャリアを描いてみたいと考え、
あの分野なら私と思ってもらえるように頑張りたいです。
私の答えが気に入ったのか、かなり和やかな雰囲気で面接は進みました。
結果は、1週間も待たず届き、無事に総務部へ異動となりました。
職場の雰囲気
コールセンターでは仕事中に同僚や先輩と話すことはあまりなかったですが、総務部ではメンバー同士が
協力して作業を行うため、コミュニケーションはとても頻繁に行われ、とても良い雰囲気で作業に臨めます。
仕事以外の会話も話すことができ、他のメンバーとも仲良くなれた気がします。




